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としての自覚は、ボランティア活動を通して、もっともっと一般の方々にボランティア活動というものの認識を深めてもらうような活動が必要なのではないかと思います。仲立ちと致しましては、行政にも意見具申出来るような力もつけていきたいと考えております。
また、希望と致しましてボランティアをされている皆さん方も、直ぐにはアメリカ並みにはならないと思いますが、ぜひ自立する努力を積み重ねて頂ければという様な感じを持っております。
当初に申し上げました通り、私どもの団体はこの9月に企業退職者で地域に繋がりの薄い都市型高齢者を対象に致しまして「アクティブボランティアセンター」を設立致しました。今後は会員を募集致しまして、ある程度纏まった段階で(今のところ来年の1月予定)「ボランティアクラブ」を設立致しまして、初心者教室の開催や体験研修等を実施したり、或いぼ情報提供もして、それぞれ自分で自主的に地域のボランティア活動にソフトランディングしていけるような支援をしていこうと、しているわけございます。
今日の会場には市町村の社協の皆様も多数いらっしゃっておりますので、私どもの悩みを申し上げます。私どもは社会福祉協議会さんと違いまして、地域組織を持っておりません。情報提供をするにもボランティア活動に結びつける紹介をするにしても、どうしても社会福祉協議会さんのご支援を頂かないと出来ない団体でございます。これからも計画を練りまして、皆様にPRしていきたいと思いますので、よろしくご支援を預けたらというふうに思います。どうぞよろしくお願い致します。
田中 ありがとうございました。県社協の土橋さん、いかがですか。
●埼玉県のボランティア活動者数の実態と行政への願い
土橋 今、いろいろとお話を伺っていまして、先ず考えなくてはいけない事の1つとして、埼玉県の現在捉えられているボランティアの数です。市町村巣社協のボランティアセンターに登録されるなり何らかの形で関わっていらっしゃる方々が約5万3000〜5万4000人くらいで、1285のグループが一応捉えられているわけです。しかしながら、実際に埼玉県の人口で考えていきますと、5万4000人くらいしか活動していないという事はあり得ないわけです。平成6年の7月に県が実施しました世論調査では8.5%の人が活動をしているという報告があるわけです。それから何らかの活動を今までにしたというのが21%で合計約30%になります。20才以上の有権者に調査をしたわけですから、20才以上の数で割り返してみますと、活動している人の数というのは43万人くらいで、何らかの形で過去にボランティア活動に参加した人を含めますと、106万人の方が実は動いていることになります。
そしてこれは平成7年の1月17日の阪神・淡路大震災の起こる前なのです。ですから現実に申し上げますと、その後もっと多くの人達が実際にはボランティア活動に参加してきているだろうと。しかし現在県下に87のボランティアセンターがございますけれども、その中で登録をしたり、活動の中で社協と関わっている人達というのはほんとに一握りの人達でしかないという事実です。この1285のグループを分析してみますと、福祉に関わっているボランティアが64%という事なのです。

 

 

 

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